午後の木漏れ日がやさしく降り注ぐリトルスターホール。窓際の心地いい場所に、バッジを並べさせていただき、デザイナーの吉本さんにご協力いただいた新作パネルを中心にPFKブースを設置。隣のテーブルからは終始、淹れたてコーヒーのいい香りが漂ってきます。
こちら、東北九州プロジェクトさんオリジナルのブレンドコーヒー。福岡にある老舗の珈琲店「焙煎屋」さんでこのプロジェクトのためにブレンドしていただいたものだそうで、すっきりとしていておいしい一杯でした。
アーティスト&クリエイターの方々を中心に、九州と東北の文化を連携させることで中期的な支援の形を作ることをコンセプトにしたこちらのプロジェクト。九州各地で開催するイベントで東北の作家さんたちの作品を販売し、その売り上げはすべて各々の作家さんへ。活動に賛同した九州の作家さんたちの作品売り上げのみを運営費として活動を続けているのだとか。
今日の会場にも、東北の作家さんたちの想いがこもった作品がずらりと並んでいました。
南部鉄でできたペーパーウェイトとキーホルダーてぬぐいと、てぬぐいで作ったスモック
アクリルスティックをのぞくと毎日が輝いて見える「透明な万華鏡」
東北のアーティストらによる読み物や写真集、音楽たち
「ぽちぜに」というミニミニポチ袋。
使い古したスケボーの歴史がうかがえるキーホルダー型靴べら
50年ほど前から愛用されていた南部鉄瓶に手を加え、さらに愛せる逸品に
波間をイメージした手ぬぐいと鉄でできたくじらの箸置き
中にお手紙を入れて送れるボーダーこけしとシール、エコバッグ
漂着物のなかから収集された領収証をアートに
iphone&ipod Dock
今にもしゃべりだしそうな軽トラック
ふれるほどにやさしさ伝わるビーンズチェア
古書…かと思いきや、なんとなんとの小物入れ!
お魚バッグを携えて出かけよう!party fish
プロジェクトに参加なさっている東北の作家さん情報は、下記のページをご覧くださいね。
東北九州プロジェクト「東北作家」のページ→◎
心なしか、家や家族を意識させる作品も多かった気がします。
後半は熊本ご出身で、東京で活動を続ける美術家の村上タカシさんと現代美術館の学芸員 坂本顕子さんによるトークショー。「MMIX Lab」代表としてでもある村上さん、震災直後から続けていらっしゃるさまざまな被災地支援の詳細について、写真を交えてお話しくださいました。
アートの視点からはじまる活動はどれも力強く、未来に残すことをも考えたもの。
「KIBOU PROJECT」と銘打ち、のこす/しめすをキーワードにしたプロジェクトが目下進行中だそうです。津波が来た地点に桜を植樹し、被災地を桜並木でつないでいく「桜プロジェクト」は、後世の人々が「ここは津波が来る場所だ」と悟り、悲劇を繰り返さないよう促すというもの。
そんなお話しを伺いながら感じたのは、アートのあり方。アートの意義。
「アートは作ることで、作ることはつながること。そしてつながることがアートなんだ」
なんてことを漠然と思ったりもしていました。
つながること、それはまさにあの日から、多くの人が意識し、必要としているもので。
アートは、食事や水のように直接命に関わるものではないかもしれないけれど、人を支え、心を育む…「生きる」ことの礎の一つなのかもしれません。
あぁ、まとまらなくなってきました(苦笑)
とにかくあの場に来て触れて、何かを感じていただけたら。。。
東北九州プロジェクトさんでは3月1日から14日まで、「東北九州プロジェクトvol.5 ファイナル天神」を開催なさる予定です。東北と九州の作家たちの作品や、先代のアーティスト門脇篤氏によるトークとワークショップなど、魅力満載の2週間。
「3.11を忘れない」ためにも、是非、足をお運びください。
「東北九州プロジェクトvol.5 ファイナル天神」
2012.3.1(木)〜14(水)
10:00〜20:00
イムズプラザ(福岡市中央区天神1-7-11)
詳細はコチラで随時更新されると思います → ◎
(ちなみに、本日は22個11,000円分のバッジ売り上げをお預かりいたしました。ご来場いただきましたお客様、そしてご縁をくださった東北九州プロジェクトの皆様、本当にありがとうございました)
pfk 木下
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