2011年11月28日月曜日

一歩手前のできるしこ。

Pray Tree 10日目。

今日は
小さなカードから溢れ出す、
小さな手による大きな愛と
力強いメッセージについて。

実は私たち、Pray Treeのスタート数日前、Pray from KUMAMOTOにこれまでご協力いただいた皆様方にPray Treeのメッセージカードをお配りし、「お手すきのときにメッセージを書いて送り返していただけませんか?」とお願いしていました。

それは、初日にホテル日航熊本のロビーに登場したPray Treeと、特設サイトのメッセージツリーにいくつかのメッセージを掲げておきたいと思ったから。そして、3月11日の震災直後に立ち上がったPFKの活動にいち早く興味を持ってくださり、バッジ販売協力やイベント告知など、ことあるごとに協力してくださった皆様と一緒に、このPray Treeをスタートしたいと思ったからです。

そうして、メッセージをお願いした方々のなかにはわざわざ現地に足をお運びいただき、ホテル日航熊本ロビーのポストに直接投函くださる方もいらっしゃれば、あたたかい言葉を添えて私たちに手渡しくださる方、ご家族とともにしたためたメッセージを郵送くださる方などさまざま。なかでも郵便で届く封書には、カードとともに私たちPFKスタッフに一筆を添えてくださる方も多く、ひとつひとつの言葉に文字に胸が熱くなることもしばしばです。


そもそも、私たちは何をしているわけでもなく。
この企画のおかげで被災地へのあったかい想いを共有させていただいていること、
日頃からたくさんのご協力をいただいていること。
そのこと自体にありがたさすら感じているのに、こんな言葉までいただくなんて申し訳ないです。
でも、本当にありがとうございます。



ところで。そんなふうにしてお預かりしたメッセージカードのなかに今日、こんな一枚を見つけました。



「わたしは、ひがし日本大しんさいがあったときは じしんのおんがくがきけませんでした。(地震速報が怖くて聞けなかったの意) でもほかのくにの人たちがおそろしいつなみがきたことをしって 日本人のためにじええたいの人や せかいじゅ(う)のみなさんからたすけてもらいました。みなさんかんしゃしてください。」

書いてくれたのは、PFKバッジ販売協力店としてご協力いただいている方の娘さん。
7歳の女の子。小学一年生ですから、きっと覚えたばかりであろう漢字を駆使し、ひとつひとつの文字に想いをこめて綴ってくれたメッセージ。メッセージ記入面だけでは足りなくて、ウラにもびっしり書いてくれていました。

特設サイト上のメッセージツリーには、白いメッセージ記入欄しか反映させられないのであえてここでご紹介させていただいているのですが、彼女なりのあの日と、そして彼女なりのまっすぐな感謝の言葉に、なんだかジーンとしたというか、ズーンときたというか。

被災地の方はもちろん、日本中のもしかしたら世界中の人たちに、それぞれのあの日があって。みんなで被災地を支えたい!という想いの裏側には、実は不安や恐怖など、あの日に感じたそれぞれの想いがあるんじゃないかなとあらためて思い出しました。PFKの活動が始まったきっかけも、実はそういったものだったかもしれないと。それはもちろん、被災者の皆さんの何万分の一にもならないほどのものだろうけれど、だからこそいろんなことを推し量りながら「できるしこ」の支援を続けたいと思った人も多いのではないかなと。ふと思いました。

今、本当に必要とされているものがなんなのか、何が一番幸せなのか。
うまく言えないのですが…

メッセージという、バッジの購入よりもちょっと手前で気軽に参加いただける「できるしこ」の形を通して、いろんな方と被災地に心を寄せられるのが「Pray Tree」の魅力。形ある支援につながるバッジ販売も続けつつ、まずは私たちも皆さんと一緒に、被災者の皆さんの2012年が少しでも明るくなるよう祈りたいと思います。

pfk 木下



0 件のコメント:

コメントを投稿