日々、進化中のPray Tree特設サイト。メッセージツリーもすくすくと育ってきました。寄せられたメッセージをすべて掲載させていただけるように、という想いから、あえて多めに作ってもらっていたマス目。なんと全部で1600マスもあるのですが、メッセージの7割が露になってきました。もちろん、全体のメッセージが見えるとうれしいことなのですが、それより何より、この1枚1枚のカードにしたためられたメッセージや筆跡を見るのが密かな楽しみになってきている私です。
こちらのメッセージツリーは、ウェブデザイナーの泉田茜さんがデザインしてくれたもの。泉田さんは、PFKの公式サイトをはじめ、Pray Tree特設サイトなど、PFK関連のウェブを一手に引き受けてくれている人物なのです。
Pray Treeの共催が決まり、急遽オープンすることが決まった特設サイト。この申し出を引き受けてくれた泉田さんは、準備期間の短さにも関わらず全力でサイトを仕上げてくれました。そして、Pray Treeのスタートと同時にはじまったのが、メッセージツリーの作成作業。皆様からメッセージが寄せられるたび、それを一枚一枚スキャンし、マスのサイズに合わせて切り抜き。さらに全体のデザインを考慮しながら配置していく作業は、想像しただけでも気の遠くなるようなものです。しかもこの作業、イベントが終わるまで毎日毎日つづくのですよね。
一人、また一人と想いを寄せてくださる皆さんと、見えないところで作業を続けてくれている泉田さんのおかげで、サイト上のメッセージツリーもどんどん成長してきました。
そこで今日は、皆様から寄せられたメッセージを毎日誰よりも早く、そして誰よりもじっくりと見つめている泉田茜さんに、Pray Tree特設サイトへの想いを語ってもらいました。
そしてすぐに思い浮かんだのは、これは大変だぞ、という思い。でも「やらない」という選択肢は私の中には全くありませんでした。
PFKのキャッチフレーズであるように、私たちの活動は「できるしこ」。スタジオに集まってメンバーで何度か話し合ったときも、メッセージ掲載までのワークフローの中で、様々な懸念材料が生まれ、WEBでの公開自体が頓挫しそうになったこともありました。
なんとなくWEBでの公開は考え直そうという雰囲気の中、私は自分にできる限りの方法を模索し、何とかして実行したい、実行するには…ということだけを、考えていました。
なぜそんなにWEBでの公開を実現させたかったのか。
それは、遠い熊本からの想いを、
被災された方に、私が直接届けることができるチャンスだったから。
そして、被災された方たちに心を寄せているPFKとPFKの想い、
そしてPFKの活動を知っていただくことができる絶好の機会を逃したくない。
ただ、この2つの想いからでした。
そういう想いで模索しつづけてきたこともあり、実際にウェブでの公開が決まったときには身が引き締まる想いがしました。
そこで、次に問題になったのが制作時間。Pray Treeのスタートは11月19日からと決まっていたので、特設サイトの公開も自ずとスタートが決まってきます。イベント自体の告知的な要素も含めると、できれば少しでも前倒しで公開したいというのが本音でした。
ただ、今回の私の役割は、デザイナーの吉本さんが手がけてくださることになったPray Treeロゴと、イラストレーターの健太郎さんが手がけてくださるツリーイラストのイメージを融合させたサイト制作。すべての素材が揃い、PFK代表の森さんと最終的な詰めの話し合いをしたのは、公開が1週間前に迫った11日のことでした。
校正や修正にかかる時間を差し引いて、一人で青ざめつつ、仕上げたのが「Pray Tree特設サイト」です。
実際の制作期間は3日。
夜明けとともに完成し、窓の外に広がる朝焼けの清々しさに見とれたことを覚えています。
ただ、今回の主旨は被災された方々にメッセージ(想いと祈り)を送ること。WEB制作を担当させていただく私にとって、「サイト公開=完成」ではなく、そこが「スタート」となりました。スキャンデータを加工して公開するという作業は、予想通りなかなか手間ひまのかかるもので、データの加工から公開までに5時間を超えた日もありました。
もちろん、公開するメッセージはすべてに目を通させていただいています。
1枚1枚に、一語一語に込められた想いを伝えたい。そんな思いから公開するメッセージにもすべて目を通させていただきながら、いろいろな思いをかみしめました。
数多くの「がんばれ」という言葉を目にして、この言葉をそのまま届けていいものだろうかと一人、悶々としたことも。そんなとき、「私の役割は、言葉の裏にある“想い”を届けることなんだ」と気づかせてくれたのは、幼稚園や保育園に通う子どもたちが書いてくれたであろうメッセージでした。
「ちからをあわせるといいことがあるよ」
「なにかできることはないですか」
「がんばれがんばれみんなでがんばれ」
小さい手で鉛筆を握って、覚えたての文字で一生懸命に想いを伝えようとしてくれたこと。一語一語に込めてくれた想いを感じると共に、言葉の裏にある“想い”を知って、涙が溢れ出ました。言葉にはこんなにも“パワー”があるものなのだと、あらためて気づかされた瞬間でした。
1600マスのメッセージツリーに、『Pray from KUMAMOTO』というメッセージを添えたのは、“熊本からの想いと祈りを伝えたい”というPray Treeの趣旨をストレートに表す言葉だと思ったからです。記す言葉は違っても、被災地のことを想う気持ちは変わらない。
そのことを胸に刻みつつ、25日の最終日まで、ひとつひとつのメッセージを大切にお届けしていきたいと思っています。
泉田さんからのメッセージはここまでです。
こうしてこの振り返りを綴っている今日。驚くことに1600用意していた枠の数を有に超えるメッセージカードが集まってきていることがわかりました。こんなにも多くの思いを寄せていただけていることに私たちも驚いています。
メッセージを寄せてくださっている皆様、そして直接お声かけいただいたり、ツイッターやFacebookなどを通じて協力を呼びかけてくださった皆様。本当にありがとうございます。
これから25日までの期間中もまだ、メッセージの募集はつづけていきます。もちろんウェブ上でのご紹介もできるよう泉田さんには早速、サイトの調整に取りかかっていただいているところです。これからメッセージを送ってみようかしら、と思っていただいた方、ホテルでもサイト上→◎でもメッセージをお寄せいただくことができますので、どうぞよろしくお願いします。(会場に足を運べない方にもこのイベントの詳細やツリーの存在などをわかりやすく伝えるサイトにしてくれた泉田さん、改めてありがとうございます。これからの作業はまた大変でしょうが、どうぞよろしくお願いします。あ、公式サイト上ではまだプロフィール写真が間に合っていないようでしたので、こちらでこっそりお披露目しちゃいますね。
↓ 初公開♪ 泉田さんってこんなヒト♪
pfk 木下
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